次の問題のうち、正しくないものはどれか答えなさい。
第1問
- 「逮捕」とは、人の身体を直接に束縛して自由を拘束することをいう。
- 「現行犯人」とは、現に罪を行い、又は現に罪を行い終わった者のことをいう。
- 警備員が警備業務実施中に軽犯罪法に該当する行為を発見した場合、現行犯に該当するので、いかなる場合も逮捕することが出来る。
- 「現に罪を行い」とは、犯罪を現在実行しているという意味であり、犯罪の実行行為に着手し、それを遂行しつつ、未だ終了に至らない場合のことである。
- 犯行の瞬間や直後の状況は目撃していないが、犯行から間がないと明らかに認められる場合には準現行犯逮捕が可能である。
解答
③が正解です。
軽犯罪法違反などの軽微な罪の場合は、氏名不詳や逃亡の恐れがあるなど一定の条件がなければ現行犯逮捕はできません。(刑事訴訟法第217条)
第2問
- 逮捕に際して、実力行使を用いる場合、社会通念上、妥当な範囲内のものである必要がある。
- 現行犯であろうと、逮捕時に取り調べを行う権利は一般私人には与えられていない。
- 刑事訴訟法212条2項の定める一定の状況下で罪を行い終わって間がないと明らかに認められる者を準現行犯人といい、現行犯人とみなされる。
- 私人逮捕が認められているのは、現行犯逮捕と緊急逮捕のみで、通常逮捕の権限を有するのは警察をはじめとした司法警察職員と検察官、検察事務官のみである。
- 警備員が警備業務実施中に軽犯罪法に該当する行為を発見した場合、氏名不詳や逃亡の恐れがあるなど一定の条件下であれば現行犯逮捕ができる。
解答
④が正解です。
私人逮捕が認められているのは現行犯逮捕のみです。
通常逮捕と緊急逮捕の権限は警察をはじめとした司法警察職員と検察官及び検察事務官のみが持っています。
第3問
- 刑事訴訟法212条2項の定める一定の状況下で罪を行い終わって間がないと明らかに認められる者を準現行犯人といい、現行犯人とみなされる。
- 犯行の瞬間や直後の状況は目撃していないが、犯行から間がないと明らかに認められる場合には準現行犯逮捕が可能である。
- 現行犯人を逮捕する権限は、一般私人にも与えられており、取調べや所持品検査等も行うことができる。
- 準現行犯逮捕の場合、現行犯逮捕と異なり、逮捕者が直接犯行を現認する必要はない。
- 実力行使を用いた逮捕を行う場合、社会通念上において妥当な範囲内のものでなければならない。
解答
③が正解です。
逮捕行為までが許されているだけであり、取調べや身体検査等は許されていません。
犯人を逮捕した場合は、直ちに警察官等に引き渡す必要があります。
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関係法令について ③
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関係法令について ①